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2月12日、第5回毎日新聞障がい者スポーツフォーラム~技術が紡ぐ、新しいスポーツの世界~に参加してまいりました。
今日はパラリンピックで注目されている「義肢装具」のお話しでした。

義肢とは、病気やケガなどにより手や足を失った方が装着する器具で、手の代わりになるものを義手、足の代わりになるものを義足と呼びます。
装具とは、病気やケガなどにより手や足、腰や首など体の部位に、痛み、損傷、麻痺などが生じたときに、治療や症状の軽減を目的として装着する器具です。
義肢装具は、医師の処方により患者様に提供されるものとして開発されてまいりました。

しかし、これがスポーツとなると、医療で提供される生活とはまた違った種類の義肢装具が必要となるのです。
障がい者アスリート自らが競技力向上のために装着し、その競技に合ったものをオーダーメイドで創ってもらうのです。

本日ご講演いただいたパラ陸上のメダリスト多川さんは右手が生まれつき短いため、スタートの際にクラウチングスタイルのバランスが悪かったそうです。
海外の競技大会で他の選手が義手をつけているのを見て、スタートする際に適当な長さや重さの義手をつけて走ってみると記録が伸びメダルも獲得できたそうなのです。
様々な義手を使分け、それを楽しんでいる様子に会場は興味津々。
義肢装具の面白さに「へ~」と感心するばかり。

「脚がない腕がないという状態、それはアドバンテージです。
義肢装具を着けることで凡人では出来ないことが容易に可能となる。
なぜこのアドバンテージを楽しまないのか」
彼のこの言葉に会場中の魂が震えました。

義肢装具、それは無限の可能性を秘めた次世代の進化かもしれません。
「サイバスロン」という新たなレースについても紹介がありましたが、またこれも面白い。
https://www.stofficetokyo.ch/cybathlonseriesjp-main

義肢装具を医療や福祉に閉じ込めておくのは勿体ない。
さらなる可能性、キラリと光る新たな種を見つけたことに大いに興奮したフォーラムでした。

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